物語:伝説の剣を欲しがる王様のはなし

久々に寓意に満ちた物語を書いた。文章がひどいのは仕様なので気にしないように。

あるとき王様が鍛冶屋の青年を呼び出して言った。
「私は伝説の剣が欲しいのだ。早速作って欲しい」
青年は少し考えて
「王様。
伝説の剣を作るにはオリハルコンという希少な金属が必要です。
この金属は闇の洞窟の奥深くでしか採取できないのです。
オリハルコン採取のために高レベルな戦士と魔法使いが必要です」
王様は渋い表情で
「ふむ。
ではまず、そなたが伝説の剣が作れる腕を持っている
ということを証明して欲しい。
オリハルコンなしでどれほどの剣が作れるか見せてみよ。」
と言った。

〜3ヶ月後〜

鍛冶屋の青年は約束通り輝く剣を鍛え上げた。
「王様、このとおり剣を作りました。
この剣は伝説の剣ほどではありませんが
この大陸の魔物であれば
容易く斬り捨てることができるでしょう。」
王様は満足した様子で
「よろしい。では戦士と魔法使いを呼び集めることにしよう。
数日後に改めてまいられよ」

〜数日後〜

青年は期待を胸に王様に会いに行った。
すると大臣が現れ
「王様はこのところ部屋にこもりきりで
姿をお見せくださらないのだ。
これも一つの答えではないかな」
青年は呆然として言った。
「意味が分かりません。
伝説の剣を所望されたのは王様のはずです。
きちんと王様にお話を通してください」

〜数日後〜

再び大臣が現れて言った。
「そもそも本当に戦士や魔法使いが必要なのかね?
とりあえず先に伝説の剣を作ってみて欲しい。
その上で判断しよう。」
青年は驚き呆れて言った。
「え。何言っちゃってるんですか・・・」

そういう世界なんだ。