レベルを上げて物理で殴れ!という勉強法

レベルを上げて物理で殴ればいい」

とは2010年度KOTY大賞受賞作「ラストリベリオン」に与えられた攻略法。簡単に言うとラストリベリオンというRPGでは敵の弱点を非常に面倒な手順で突いて倒す必要があるのだが、プレイヤーキャラのレベルが上がってくると適当に殴ってても倒せる(というかそっちのほうが楽)というバランスを皮肉った表現。

参考:
2010年 次点 - クソゲーオブザイヤーWiki

この身も蓋もない「レベルを上げて物理で殴る」攻略法だが、実は現実の勉強法として大変有効であると思う。以下、これについて所見を述べておく。


現実の勉強法でありがちなのが「やさしい〇〇」「入門○○」「introduction to ○○」などを購入するもさっぱり読めずに積ん読し、結局「俺には向いてなかった」とかいう風になってしまうパターン。要するに現実世界で遭遇する問題が難しすぎてクソゲーに感じてやめてしまう。
なぜこういうことが起きるかというと「レベル上げをしてないから」。つまりレベル上げが面倒なので今ある装備や呪文で敵を倒そうとして詰んでいる状態。たしかに戦略を工夫すれば敵を倒せることもあるのだが、圧倒的に多数の敵を倒すには毎回戦略なんて立てていられない。
そこでレベル上げ。才能なんてただの初期レベルなので関係ない。ひたすら苦手としている事を繰り返して体で覚える(レベルをあげる)。能力なんて使わないと減退するし、使えば伸びる。
もちろん戦略を工夫するのも重要だけれど、それは開墾した土地に作物を植えるようなもの。作物を植える田畑が足りないと感じたら、まず土地を開墾する(=レベルをあげる)ことで意外とうまくいくかもね。という話。
具体例。ある数学書を読んで式の意味が分からない、となったときに何故そうなるかを考える前に本を閉じましょう。その式を頭に思い描くことはできますか?もし出来ないなら、まずはそれが苦も無く記憶できるくらい頭の容量を増やしましょう。式がいつでも頭に浮かぶなら、電車の中、食事中、いつでもその式について考えられるから、何故そうなるかを考えることに割ける時間も大幅に増えますよ。という提案。
ふと思ったので書いてみた。

レベルを上げて物理で殴るRPG テイルズ・オブ・ラストリベリオン(違