社会人必見のアニメ「YES!プリキュア5」をぜひ視聴しよう!!

最近再放送していた「YES!プリキュア5」を視聴していたのだが非常に面白いアニメであり社会人となった今こそ学ぶべき点が多かったので記事を書くことにした。
本放送時はあまり関心がなくて数話見た程度で話をあまり覚えていなかったのだが(すみませんでした!!!)改めて視聴した結果たいへんすばらしいアニメと言わざるを得ないことが明らかになった。
なおこの記事は視聴を薦める記事でありながら最終話の盛大なネタバレが書いてある。それはこの作品で私が一番心に残った部分が最終話であり、そこを語らずして本作の魅力を伝えることはできないと思ったのと、最後の展開を知っていたとしても本作の魅力は全く失われるものではないと思ったからだ。
というわけでネタバレOKな方は以下の記事へとお進みください。


勉強をする意味とは?
プリキュアには毎シリーズ妖精がでてくる。本作にはココという妖精が登場するのだが、彼は普段はプリキュアたちの通う学校の教師をしている。そんなココに主人公であるのぞみが「なぜ勉強するの?」と尋ねる話がある。それに対する彼の返事は「勉強は将来やりたいことをするための基礎体力」というようなものだった。
これは私もまさしくその通りだと思う。学校で学ぶことというのは必ずしも将来の仕事にマッチする訳ではない。というよりやりたいことがはっきりしてから、それに関する勉強をすれば十分。しかし何をするにしても基礎体力は重要であってそれがないと成長が頭打ちになる。
そんなこんなで基礎は超重要なのだが基礎であればあるほど結果が目に見えにくい。なので勉強つまらない、となりがち。この手の話題は子供をターゲットにした作品ではよく出てくるのだがお茶を濁したような話が多かったので本作のココの答えはなかなかすごいな、と思った。またこのエピソードは実は後々の展開に大きな意味を持ってくることになったりもしている。


プロモーションは重要です!
本作にはココのほかにも妖精が登場する。その名をナッツという(ふたりあわせてココナッツ!である)。ナッツはクールな実力者であるが不器用なところもあり人間世界で食べ物が手に入らず飢えて倒れるというエピソードがあった。
彼はアクセサリショップを経営していたのだがプロモーションをまったくしなかっため売れ行きがよくなかったのだ。ナッツの言い分は「いいものを作れば、いずれ客が来る」というものだったが、そこでプリキュアたちが彼に言ったのは「いいものを作っても宣伝しなければ売れない」というもの。
世の中には似たような商品はごまんとあり、それらをいちいち見て比較できるほど客に余裕はない。いいものを作ったらそれを知ってもらう努力が必要、というわけ。こうした話が子供向け作品で語られるというのは大変すごいことなのではないだろうか。


プリキュアの夢とは?
本作では主人公のぞみが「将来やりたいことがみつからない」という悩みをもつところから物語ははじまる。のぞみは妖精ココと出会うことで敵に滅ぼされたココの国を復活させるという「夢」を手に入れる。
やがてほかのプリキュアたちは物語が進むにつれ自分の夢を見つけてゆく。それは作家であったり医者であったり現実的なもの。要するに職業。ジョブである。生きていくにはお金必要ですしね。だが主人公であるのぞみの「夢」は前述の通りココの国を復活させるというもの。これは大人視点で見ると「それ生活できないじゃん。ニートフラグ?」などと余計な心配をしてしまう。
まあ子供向け作品なのでそういう夢もありだよな、などと思っていたらさあ大変。最終話でのぞみもしっかりとした職業としての夢をみつけているではないですか!そしてその夢を見つけたのはココの国を復活させるという夢を追う過程を通じて、というのがなんとも。大人から見ると「それ意味あるの?」という夢でも、自分で目標を決めてそれに対して誠実に取り組むということをしていれば、結果的に自然ときちんとした夢につながるというわけですよ。すごい。
で肝心の夢が具体的に何なのかは是非とも本編で確認してほしいのだけど、正直こんなにしっかりしたラストを用意してるなんて完全に本作をみくびっており土下座して謝りたい気分でした。


プリキュアの希望とは?(超ネタバレ)
本作の大きなテーマに「希望」がある。なんといっても主人公のぞみは「希望」のプリキュアキュアドリームである。そんな「希望」なのだがそれが最も顕著に現れていたのが最終話といえる。
最終話直前でココの国を復活させるためのアイテムがラスボスに奪われてしまう。ラスボスは奪ったアイテムで不老不死を手に入れる。これによってアイテムは失われてしまう。明らかに絶望的な状況だがプリキュアは希望を捨てない。敢然と立ち向かうのだった。
そしてその姿勢はラスボスの部下たちの呪いを解くことになる。なんとラスボスの部下たちは失われたココの国の住人たちだったのだ。そしてどれだけ攻撃しても希望を捨てないプリキュアにラスボスは問いかける「私は不老不死の望みを叶えたのに全く満たされない。だがなぜお前たちは夢を失ったのに希望があるのか?」このあとのやりとりが大変すばらしく、結局戦わずして対話でラスボスと和解!してしまう。詳細は是非本編で(またかよ)見ていただきたい。
さて最後にもうひとつ。前述の通りアイテムが失われたので国は復活できなかった。とはいえ私は「どうせ奇跡が起こったのだ!で国が復活するんでしょ?」などと思っていた。
ところが!なんとそんな都合の良い奇跡はおきなかった。だが妖精たちは希望を捨てない。なぜなら王国の住人たちが戻ってきたからだ。人がいればなんでもできる。アイテムに頼らず力を合わせて王国を再建すればよいのだ!
実に素晴らしい。人材は重要。ものはいずれ無くなってしまうかもしれないが人がいればまた作り出せる。とても感動した。YES!プリキュア5はすごいアニメです。神アニメなどという陳腐な表現ではとても表現しきれない。是非皆さんも見ましょう。


ぜひ視聴を始めましょう!
とりあえず来週の9/21からGyaoで一話が無料配信される様子。

http://gyao.yahoo.co.jp/p/00722/v07549/

ほかにも探せば配信されてる気がするので是非探して見ていただきたい。