読書:機動戦士ガンダムUC ユニコーンの日(上)

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気がついたら文庫化していたので読んでみた。

本作は著:福井晴敏 機動戦士ガンダムUCの一作目。とはいえガンダム云々に拘らずに一度読んでみて欲しい良作の予感。3月には映像作品も出ることだし。。


文庫は角川文庫と角川スニーカー文庫の両方で出ている。内容は一緒なのだが装丁/イラストが異なっていて、前者はSF作品としての色が強いのに対して、後者は一連のガンダム作品の小説版にあわせたような感じ。

ちょっと迷ったが、装丁の樋口氏は出身地が同じなのでちょっと気になってる、というのもあって角川文庫版を購入した。スニーカーのほうも美樹本イラストがいい感じなので捨てがたかったのだけれど。。

角川文庫版はガンダムという表記は背表紙に小さく書いてあるだけなので、ぱっとみ普通のSF本に見える。内容も特にガンダム的な前提知識がいるわけではないので、普通にSF作品として読める。ガンダムはよく知らないけれど福井晴敏氏の作品なので気になる・・・っていう人はこっちのほうが手を出しやすいかも。(内容は一緒なんだけど、心理的に。)

間口をひろげるという意味で2タイプで出したのは良かったのでは、と思った。

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以下、大雑把な紹介というか感想。未読の人に興味を持ってもらえれば、と思ったのでネタバレは避けたつもり。

本作は"ラプラスの箱"と呼ばれる不思議アイテムをめぐる騒動を描いた作品。ラプラスというとラプラスの魔が有名だけれど、そんな感じのアイテムらしい。
で、この"箱"。開かれてしまうと地球連邦政府がひっくり返ってしまうような代物らしい。物語は、長いこと"箱"を秘匿してきたビスト財団が、"袖付き"と呼ばれるテロリスト集団に"箱"を譲渡しようとしたところから始まる。テロ集団にそんなものが渡ったら、俺らヤバイんじゃね?ってことで地球連邦はそれを妨害する方向で動き出す。
ビスト財団、"袖付き"、地球連邦の三つ巴の戦いに主人公のバナージ少年が巻き込まれて(というか首を突っ込んで)いく・・・。

といった感じ。以下、一巻を読み終えた時点でのプチ感想。本作はすでに単行本が完結しているけれど、これまで全く情報を見てなかったので、先の展開は全く知らずに書いてます、念のため。

  • Laplace先生のふてぶてしい顔が何度も脳裏をよぎり吹き出しそうになる罠。
  • UCってユニコーン(Uni Corn)と宇宙世紀(Universal Century)を掛けてる?
  • ガンダムで携帯電話が出てこないのはミノフスキー粒子のせいだったのか。
  • 閉鎖的な海軍には謎のローカルルールが云々の話でまたも吹き出しそうになる。
  • うっかりバナージ君に共感してしまった問題。もう20代後半なのに。。
  • 高貴なお嬢様ヒロイン、オードリーが良い。
  • というかオードリーの正体って過去の作品にもちょっと出てきたあの人なのかな。。そうだとしたら超意外。

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