ゴールデンボーイ読んだ

一日寝てると暇になってくるので積ん読を消化。
最初の章だけ読んで放置していたゴールデンボーイを読み終えた。なにかと衝撃的な場面の多い本作だが、やはり一番衝撃なのは、


米国では13歳で集合論を学ぶということ

ではないだろうか。読んでいて背筋が凍る思いがした。

とまあ冗談はさておき。ネタバレしない程度に説明すると、本作はトッド少年とデンカー老人という二人を中心に動いていくお話。この二人、非常に癖の強い人物で、やることなすこと過激。最初は平凡な(でもないか)物語がハイペースで二転三転してゆくため読んでいて飽きない。(たぶん第一章が一番退屈だと思う。)
本作は中編小説とはいえ和訳の文庫で300P近い分量が有り結構長い。それでも全く中だるみしなかった。というか読み終えて、あれもう終わり?と思ってしまったくらい。鬱屈した日常に刺激が欲しい方は手にとってみるのも良いかもしれない。

余談だが、本作には名言が多い気がする。中でも

白いものばかりでなく、黒いものもあるんだな、セレンディピティーには

は個人的にツボにきてしまった。黒いセレンディピティって。なんだそれ。