翻訳メモリとは

まったくもって不勉強だったのだが「翻訳メモリ」という言葉を今日はじめて知った。調べたところ、要するに対訳コーパスのことらしい。
そして「翻訳メモリツール」といった場合には対訳コーパスを使って、現在翻訳中の文章と類似した対訳コーパス中の文章と、その対訳を提示するツールを指すみたい。


最終的な翻訳は人手で行ない、翻訳候補の推薦を自動化しているので翻訳レコメンドという感じ。
最近だとACL2010で機械翻訳と翻訳メモリを組み合わせた翻訳レコメンドに関する論文が出ていたりする。

Bridging SMT and TM with Translation Recommendation
Yifan He, Yanjun Ma, Josef van Genabith, Andy Way

機械翻訳の精度は微妙な場合があるので、こうした推薦ツールには意義があると思う。機械学習を商用システムに使おうとすると、精度に関する要求が厳しいことが多い。推薦という形をとることで精度に関する要求を緩和することができるので、機械学習が実用的なシステムに進出する鍵はレコメンドではないか、と個人的には思っていたりする。検索エンジンだってレコメンドの一種だし。

翻訳メモリの詳細はWikipediaとかを参照。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA