「応用のための確率論入門」を読み始めたよ

測度論的確率論を分かりやすく解説しているということで最近話題の「応用のための確率論入門」を読みはじめた。
ざっと3章まで目を通した。集合の濃度やσ代数、測度空間など最低限必要なことが簡潔に書いてあって良いのでは。
「本書では測度論には触れない云々」な本ばかりで困っている人にオススメ。


志賀先生のルベーグ積分30講とかは、一冊の半分を読んでようやく測度空間がわかるといった趣なので、手早く概要を掴みたい場合は本書を読むのがよいかも。30講では前半かなりのページを割いている外測度、内側度の話がかなりざっくりと纏まっていて凄いと思った(というか外測度、内側度の名前すら出さずに要点だけ書いてあった)。
それにしても本書はタイトルを「やさしい測度論的確率論」とかにしたほうがウケがよかったのでは、などと思ったりした。