ねんがんの ミルキィノベルを てにいれたぞ

というわけでミルキィホームズの小説を入手した。12/16発売のPSP版の前日譚ということなのでゲーム開始前の予習に読んでおくと良いのでは。書いているのはゲームのシナリオ担当である子安秀明氏なので、本作の内容はゲーム準拠なはず(多分)。
またイラストはカバー及び巻頭のカラーページはたにはらなつき氏で、本文のモノクロイラストは石倉敬一氏。
主要な登場人物は小林オペラ及びミルキィホームズの4人。G4や怪盗帝国は出ない。そのかわりミルキィ4人の人物描写がアニメ版、コミック版より掘り下げられている。具体的には本書は全4幕構成で各幕ごとにミルキィ4人のそれぞれが主役となっている。また小林オペラ氏の人となりがゲームに先駆けてわかる貴重な作品でもある。
以下、感想など。微バレあり。


第一幕 バースデイ・プレゼント
コーデリアと、その妹マリーのお話。彼女が探偵を志す理由が語られる。この話を読んだあとでアニメ版のはっちゃけデリアさんを見ると感慨深いものがある。また4幕中、小林オペラが登場するのは第一幕のみなので、そこも要注目。ついでにまともな推理場面があるのも第一幕のみ。オペラ氏の存在の大きさがわかるというもの。

第二幕 パワー・オブ・フレンズ
エリー・ミーツ・コーデリアなお話。トイズのせいで心を閉ざしていたエリー。コーデリアのおせっかいで心をひらいていくという心温まるお話。この話を読んだあとでアニメ版のえろいエリーさんを見ると感慨深いものがある。またゲーム紹介動画で話題のコーデリア流バリツ(?)の訓練風景も描かれている。

第三幕 スイート・コンビネーション
ネロ・ミーツ・エリーなお話。成長したエリーが頑ななネロの心を溶かしてゆく感動のエピソード。このお話では、ネロのトイズは機械操作ではなく相手の気持ちを読み取る力としての側面が強く描かれている。心が読めるから人間不信という設定。トイズが性格に影響、という点で似たもの同士なエリーとは相性が良かったのかも。この話を読んだあとでアニメ版の(ry。

第四幕 シークレット・メモリー
ミルキィホームズが全員集合するお話。またシャロがかまぼこに拘る理由が明かされる貴重なエピソード。スキル不足でも謎を解き明かすという信念は一番強いのがシャロ、というお話。何事も強い信念というのは重要ですね。ちなみにアニメ版シャロの名台詞「って、なんでですかぁ!」の亜種「って、誰のことですかぁ!」が登場したりもする。

余談だが、終幕にて小林オペラを探偵学院に招いたのは生徒会長らしいということが明かされる。生徒会長ということはあのお方なのか、別の人なのか・・・。あのお方だとしたらどういう意図なのか。とても気になる。ゲーム本編が楽しみです。

コミック版も併せて読みたい。小説版ではケンカしていたネロ×デリアもコミック版では強い信頼関係で結ばれている様子が伺えて面白い。