「金の瞳と鉄の剣」を読んで生きる希望を取り戻した

積ん読していた「金の瞳と鉄の剣」を読んだ。本作はまどか☆マギカで一躍有名になった感のある(知ってる人はそれより前から知ってるだろうけど)虚淵玄先生の作品。たいへん前向きでよいお話でした。
本作はファンタジーという体裁をとってはいるけれど、生きることとはなんぞ、といった話が中心。リアル道に迷っている人は読むと幸せになれると思うよ。


本作は短編が5つで構成されている。以下、ネタバレしない程度に感想など。


龍の峻嶺・・・名声を得るために龍退治をしようぜ、という話。主人公タウの「なぜ名声が必要なのか」話が面白い。立場が低いと安く買い叩かれて困るというのはよくある話ですよね、という。
永遠の森・・・苦労せずに楽な環境が手に入ってしまったらどうするよ?という話。最善ではないとわかっていても抜けだすのは困難な場所もあるのだ。
古城の盗賊・・・自分の死を意識した時、人は何に最も価値を置くのだろうか?金、名誉、地位、それとも・・・。といったお話。
陰謀の街・・・慣れない政治パフォーマンスをしたら大変なことになったでござるの巻。狂気に満ちた展開にどきどきしっぱなしでした。こういうこと身の回りでよくありますよね(ぇ
旅立ちの夜・・・最後は旅立ちのエピソードで綺麗に締めます。いい話。


といったところ。久々に夢中になって小説を読んでしまった。面白かったです。