破小路ねるのと堕天〈だてん〉列車事件

「破小路ねるのと堕天列車事件」を読んだ。なんとなく興味をひかれて読んでみたら超展開だったのでメモしておく。
200P程度の短時間で読めるライトノベルで100Pくらいずつで章がわかれている。前半で張った伏線を後半で強引に回収していく。というか伏線をぶったぎる。かつてない爽快感が読者を襲うこと請け合い。
ちなみに↓はamazonさんで「ねるの」を検索したらでてきたので記事を書いてみた次第

いつ寝るの? - EchizenBlog-Zwei


本作は主人公の通う学校の校舎に、ある晩、列車が突っ込むという大事件から物語がはじまる。しかし校舎と線路の間はかなり離れていて脱線して突っ込んだとは考えられない。この怪奇事件にリア充主人公と、その彼女(=ヒロインでタイトルにもなっている破小路ねるのさん)が挑む!という本格ミステリである!ばばーん!
ライトノベルであるという点や、現実ではおこらないような事件であるという点から、何らかの不思議パワーによって引き起こされた事件なんだろうなーとは想像がつくのだが、登場人物たちが大真面目に推理を行いはじめるので「え?まじでこれ普通のミステリなの?説明つけられるの?」と思わせておいて、やっぱり超展開だったりする話。
あとタイトルにもなっている破小路ねるのさんは特に特殊な能力があるわけでもなく普通の人だったりする。また主人公は音楽がすきで作中、音楽について色々語るが特に事件とは関係がない。というか後半音楽の話をしなくなる。また序盤登場し事件を調査していた刑事さんたちも後半出てこない。などなど、色々テキトウな感じがして興奮がとまらない。
本作をまとめると、「「ツンデレ」「メガネ娘」「ミステリ」「ライトノベル」といったヒットしそうなキーワードから物語を作ってみました!いけそうな気がします!」という感じではないだろうか。大変うきうきであった。
あ、そうそうイラストの絵柄は割と好みでした。念のため。