スピリチュアル・ライフのすすめ

長い人生、時には心が砕けそうなことがあるかもしれない。そんなときはスピリチュアル的な何かが必要ではないだろうか。
実際、「ふたりはプリキュア スプラッシュスター」でもプリキュアの二人が変身するときに「デュアル・スピリチュアル・パワー!」と叫んでいる。やはり時代はスピリチュアルであろう。
そんなとき目に止まったのが本書「スピリチュアル・ライフのすすめ」である。

参考資料
スピリチュアルエンジニアリング入門 - 床のトルストイ、ゲイとするとのこと


本書で著者は人生の苦難をスピリチュアルに乗り切る手法を解説している。これはスピリチュアル原理、略してスピ原理に基づいている。斬新な省略形である。
スピ原理とは、苦難に遭遇した際に高次の自分といった存在を考え、より高いレイヤーで状況を捉えることで問題を解決する手法である。スピ原理では問題が解決しなかった場合は「修行が足りなかった」という扱いがなされる。従って修行を積み重ねスピ原理を完全に体得すれば解決しない問題はない。すばらしい。
またスピ原理に基づくと成果物のフリーライドも説明することが可能だ。スピ原理はその派生型として分身の原理というものが導出される。分身の原理においては他者は自分、自分は他者というジャイアニズムが自然に定義される。従って分身の原理を仮定すればフリーライドはもはやフリーライドではない。自分自身の成果となるのである。
とにかく本書の魅力はあらゆる事象をスピリチュアルの枠組みで統一的に捉えているという点にある。むしろヤケクソになってるだけなんじゃないかといった疑いすら差し挟む余地はない。本記事では本書のさわりの部分だけ紹介したが魅力の一端を感じていただければ幸いである。
さあみなさんもレッツ!スピリチュアル!最後に付録としてperlスクリプトを書いておいた。是非実践していただきたい。

#!/usr/local/bin/perl
use strict;
use warnings;
use Spiritual;

# 発生した問題を受け取る
my $event = shift @ARGV;

# スピリチュアルを導入する
my $spi = Spiritual->new();

# 状況が良くなるまで繰り返す
while (not $spi->good($event)) {
  print "修行が足りなかった。。\n";

  # スピ原理を導入する
  $event = $spi->principle($event);
}
print "ありがとう!\n";
return;