ライトというほどは軽くない良作ノベル「ゴールデンタイム」を読んだ

「ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト」を読了した。一般の小説よりは軽い感じはするもののライトノベルというほど軽くはない印象だった。挿絵がない云々で一時期騒がれていたけど、この内容だったらむしろ挿絵はない方が雰囲気が出て良いと思う。
会話文主体で改行の多い昨今のラノベに対して、本作はヒロインの服装描写に始まる状況描写が結構細かくページあたりの文章量が多いのと、独特な言い回しが「あまり軽くない」原因だと思われる。良作だと思ったけど電撃文庫のカラーとはあんまりマッチしていないような気も。
私見だけど、本作は物語中盤の主人公とヒロインの距離が縮まるあたりから面白くなってくる気がする。普段ライトノベルしか読まない方はそこにいたるまでに挫折するかもしれないのだけど、がんばってよんでほしいなどと思った。


その他細々としたことなど。
ピヨってるときの香子さんの可愛さは異常。女性が描く女性というのは男性の描くそれより遥かにすばらしいケースが多いと思う。逆に女性が描く男性というのが大変うざ(ry。ああいや別に万里君のことを言っているわけではないんですよ。ははは。
出番は少ないものの二次元君の存在感は異常。美味しいところをもっていったしね!二次元最強ですね。
本作は1巻で完結しておらず伏線の消化もあまりされていないので、一気に読みたい方は続刊が出てからでも良いかもしれない。
どうでもいいことだけどタイトルからスティーブン・キングゴールデンボーイを連想してしまう。こっちは春だけど。