「閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義」を読んだ
「閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義」を読んだ。フィルターバブル(受け取る情報がパーソナライズによって偏向されている状態)のお話。
本書はフィルターバブルによってパーソナライズを行う側がサービスを受けるユーザをコントロールできる危険性について書いてある。と同時にパーソナライズの利便性についても。要は何が起きているのかが少ない労力で理解できてユーザが必要な時だけ利用できるように、と。
フィルターバブルという単語は最近知ったのだが、パーソナライズによってこういう問題が起きるなーというのはレコメンデーションに関わりだした頃(5年前)からずっと気になっていた。
これについては企業側がパーソナライズされたコンテンツであることを明示する、パーソナライズに使う情報はユーザの同意を得る必要があるようにする、などして解決できるかなーと思っていたら本書の結論もそんなような感じだった。
一般向けに書かれた本なので情報系以外の人も読んでみるといい気がする。どうでもいいけどカバーの白地に黒丸が牛に見えて仕方がない・・・。